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建築コンクール受賞作品​

この建築賞は、木材利用の新たな可能性を開拓する革新的・モデル的な建築物又は木質空間を表彰し、木材の大消費地・東京において、新たな木材需要を喚起することで、多摩地域をはじめ全国の森林循環を促進し、林業・木材産業の成長を図ることを目的としています。
国産材の有効活用、都市部における普及性、デザイン性、先進技術の活用、女性の活躍、オフィスの木質化における普及性などの視点から審査を行い、最優秀賞1 点、女性活躍賞1点、オフィス木質化賞1点、奨励賞7点を選定いたしました。

最優秀賞

施主/ 設計者/ 施工者
清水建設株式会社

温故創新の森 NOVARE

江東区に所在するイノベーション活動推進施設。木質ハイブリッド屋根架構、杉CLT材によるOAフロア、広葉樹材の建築部材への活用などの積極的な木質化を試みた施設となっている。
本作品について、「都市部におけるオフィスのサンプルとして見学もでき、他建築への波及効果が高い点」「オフィスでのOAフロアに木材は採用出来ていなかった部分であり、杉材のOAフロアを導入している点」等が評価された。

女性活躍賞・奨励賞

奨励賞

施主

東急株式会社
東急電鉄株式会社

設計者

株式会社交建設計
UDS 株式会社
株式会社坂田涼太郎構造設計事務所

施工者

東急建設株式会社

女性活躍賞

東急電鉄株式会社 榎 千佳

東急電鉄株式会社 塚田 麻由美

株式会社交建設計 栃倉 範子

UDS株式会社 佐藤 弥生

田園都市線駒沢大学駅西口2ビル

世田谷区に所在する駒沢大学駅リニューアル工事で建築された複合施設。LVLによる耐火被覆を用いて柱・梁に全て木を採用し、構造はLSB接合による2方向ラーメン木造を用いた施設となっている。

【女性活躍賞】
ダイバーシティマネジメントを経営戦略の一環として女性活躍を推進しており、計画段階では、駅係員のキャリア形成を支援するため女性駅係員用宿泊室を初めて配置し、設計・デザイン段階では、バリアフリーエレベーターや木造ビルを通じてサステナブルなまちづくり目指し、施工段階では厳しい条件下で安全かつ確実な工事を実現しており、各段階においてそれぞれの女性リーダーによる活躍により完成している。
女性活躍賞については、「計画や設計、デザイン、施工管理と各段階で必ず女性が活躍している点」が評価された。

【奨励賞】
本作品については、「2方向ラーメン構造を木造で実現している点」「梁や柱にLVLの耐火被覆材を使用しているため、様々な方が使える耐火木造となっている点」等が評価された。

オフィス木質化賞 及び
奨励賞

©川澄小林研二写真事務所

施主

野村不動産株式会社 都市開発第一事業本部

設計者/ 施工者

清水建設株式会社

野村不動産溜池山王ビル

港区に所在する木質テナントオフィスビルの新築。木質ハイブリッド技術を活用し、木質構造部材のフレームを透明ガラスでケーシングして木造骨格を現しているほか、開放的な木質無柱空間を創出している。

【オフィス木質化賞】
本作品について、「外柱のない木質空間となっており、非常に迫力があって波及効果が期待できる点」等が評価された。

【奨励賞】
本作品は、「木と鉄の組み合わせ方が興味深く、短手は鉄、長手は木であり、木と鉄が編み込まれているような構造体となっている点」「外観を見る角度で違った見え方がする点」等が評価された。

奨励賞

©Takumi Ota

施主

Mistletoe Japan 合同会社

設計者

VUILD 株式会社

施工者

有限会社アトリエ海

学ぶ、学び舎 東京学芸大学HIVE棟

小金井市に所在する大学内施設。CLTを型枠にしたコンクリート造であり、CNC加工された木材の梁などを残存型枠として残しながら主要構造体として機能させている。
本作品は、「CNC加工機を使用し、CLTの厚みの中で曲面をつくるという造形的な自由度をうまく生かしている点」「木の柔軟性を感じる曲線の美しさ」等が評価された。

©鈴木 淳平

施主

国立大学法人 東京科学大学

設計者

国立大学法人 東京科学大学 那須聖研究室・施設部
株式会社久米設計

施工者

株式会社フジタ 東京支店

東京科学大学 大岡山西5号館

目黒区に所在する大学内施設。建築を志す学生の利用スペースを全面的に木質化され、木質化にあたって音の吸音効果や光の反射率等にこだわり、学生に安静と集中をもたらす効果が期待できる。
本作品は、「伸びやかな空間でデザインが非常に良い点」「音や光の吸収・拡散、匂いにも配慮して、成形に用いている点」等が評価された。

©川辺 明伸

設計者

合同会社あまね設計

休昌院 -令和の大改修-

台東区に所在する寺院の減築、増築、新築を含む大規模改修。ガイドラインによる適合証明取得などの社会的な価値を担保しつつ、「用途、強度、美しさ」の3つの文化的価値を高める建築物となっている。
本作品は、「検査済証のない建物を適合認定のガイドラインを使い、法的な質の担保を確保しつつ新しい増築を行っている点」「都市部において伝統的な社寺建築の改修を行っている点」等が評価された。

©ナカサ&パートナーズ/辻谷 宏

施主

株式会社JR 中央線コミュニティデザイン

設計者

株式会社JR 東日本建築設計
Koizumi Studio

設計者/ 施工者

株式会社大林組

nonowa 国立 SOUTH

国立市に所在する国立駅前の商業施設。柱を全て木造とし、鉄骨梁の耐火被覆の大部分を木質化するハイブリッド構造を用いて、テナントレイアウトの自由度が高い空間を実現している。
本作品は、「木造でラーメン構造を形成しており、ジョイント部分をSRC造にしている点」「縦が木、梁が鉄、ジョイントがSRCであり、挑戦的な技術の革新をしている点」等が評価された。

施主/設計者

万葉俱楽部株式会社

設計者

株式会社シェルター
株式会社アンデザイン

設計者/施工者

五洋建設株式会社

施工者

株式会社石井工務店

豊洲 千客万来

江東区に所在する体験型観光施設。食楽棟2・3階を木造、温浴棟の内装も木質化することで、膨大な木材を使用しており、かつ耐火構造で木材を現しに使用、外周部の屋根を二重垂木としている。
本作品は、「防火地域内で制約の厳しい中、木をあらわしで使用している点」「木材使用総量が1,000立米メートル以上である点」等が評価された。